BBCベストイレブンに選出されたソユンクについて語る
先日BBCが今シーズンのプレミアリーグのベストイレブン発表し、レスターのセンターバックのチャグラル・ソユンクも選出された。
今シーズンの活躍を考えると妥当な選手で、夏にマンチェスター・ユナイテッド移籍したマグワイアの穴を見事に埋めている。
名前の表記が実況者によってはソユンクだったりソユンチュだったり、微妙に違っているけど、恐らく正規はソユンチュっぽいけど、まあ素直に日本語表記で僕はソユンクと呼びます。ファンの方すいません。
そんなわけで今回はソユンクのプレーの特徴を語ります。
★守備
センターバックなのでまずはディフェンス面から。
見た目通りであるが、対人はめちゃめちゃ強い。
フィジカルを活かした球際の強さは抜群だし、身長は185センチであるが、ヘディングもなかなか強い。
さらに、足もかなり速い。
レスターの守備の特徴として、サイドの裏をスペースをセンターバックがカバーし、替わりにアンカーのエンディディがディフェンスラインに入るというのがある。
要するにセンターバックがサイドに出張する回数が多いのであるが、その中でソユンクは抜群のスピードを活かして左サイドのカバーをしているプレーを今シーズンも何度も見かけた。
リバプールのサラーと競争になっても負けない速さがあるので相当である。
さらに、ソユンクがいることで左サイドバックのチルウェルが安心して上がれているというのもあるのでカバー能力は高い。
カバーリングだけでなく、前に潰しに行く守備もソユンクの魅力である。
アンカー横に降りてくるフォワードを潰しに行くプレーも多い。
センターバックとしてはかなり運動量が多めである。
1対1の対応で抜かれたときはファールで止める狡猾さも併せ持っているが、その反面カードをもらう回数は少なく比較的クリーンなプレーである。
要するに止めなきゃいけない場面とそうでもないプレーの判断ができており、ファイタータイプの割には冷静である。
守備の弱点として、前に喰いつきすぎて後ろのスペースを空けてしまうというプレーが散見される。後は、1対1の対応でがっつり行きすぎて簡単に交わされる場面が少し多い。
若干プジョルっぽいプレースタイルなのかなという印象である。
まとめるとソユンクの守備の特徴は、前の潰し、裏のカバーと守備範囲は広く球際も強い、その反面ガツガツ行きすぎる傾向がある。
★攻撃
ソユンクの足元のテクニックはお世辞にも上手いとはいえない。というかタッチの柔らかさがなくバタバタしている感はある。
ただし、ビルドアップが苦手かと言われればそうでもない。
ボールを奪ったときは的確に味方にボールを渡せるし、前のスペースが空いてれば運び出すこともできる。
ボールの扱いは上手くなくても背筋が伸びており、ちゃんと状況判断できているので、冷静にプレーができるというわけだ。
フリーな選手を見つけるのがうまいのでソユンクはレスターのビルドアップにおいてしっかり攻撃の起点になれている。
一方高精度のフィードを見せることは少ない。
レスター自体がロングボール戦術をあまり採用していないということもあるが、ソユンクのキック精度も高くないので、フィードにはさほど期待はできないという印象。
まとめると、ビルドアップは冷静な状況判断でフリー選手を見つけて上手くこなしている。
以上がソユンクのプレーの特徴である。ファイタータイプでありながらも冷静さも兼ね備えており、今シーズンの活躍も納得である。
また、まだ23歳と若く今後さらに化けていく可能性もあるため非常に楽しみである。