CL準々決勝 パリSG VS アタランタ ネイマールを止めれなかったアタランタ その2
★パリSGムバッペの投入
後半も立ち上がりは若干アタランタのペースが続いたが、パリは韋駄天ムバッペの投入で流れを徐々に流れを引き寄せる。
また、前半からずっと脅威になっていたネイマールが全然止められず、ファールでイエローカードをもらう選手が増えていくのもきつかった。
さらに、喰いついて背後を使われることを嫌ったのか、それともムバッペが脅威だったのかは定かではないが、アタランタは前半と比べてウイングバックがサイドバックにプレスに行かなくなっていた。
その結果サイドバックが浮き始め、それも押し込まれた要因の一つであった。
後は個の力で勝るパリSG相手に前半からマンマークで戦い続け、さらに連戦の疲労もあり、アタランタが体力的にきつかったのは間違いない。
ネイマールはドリブルだけでもかなり脅威になっていたが、パスを出すタイミング、精度も非常に高いので、ムバッペのスピードを活かすプレーも多く、この2人のコンビが後半はアタランタをズタズタにしていた。
★カウンターをさせないパリのフィルター達
結果的に後半はアタランタが自陣に釘付けになっていたが、それを可能にしていた要因の一つが、カウンターことごとく防いでいた守備陣である。
特にチアゴ・シウバの潰しは完璧で、右サイドのハーフスペースで待つザパタへのパスをことごとく遮断していた。
彼のインターセプト、空中戦、ボールをつつくプレーのすべてが完璧で追加点のチャンスを与えなかった。
また。守備で言えば、マルキーニョス、ゲイエの守備も完璧であった。
鋭い出足でカウンターの芽を摘むのはもちろん、サイドのカバーに必ず入ってきており、センターバックを横につり出させていなかった。
攻撃に関しては若干ネイマール頼みな部分はあったが、守備の組織に関しては、トゥヘルはしっかり構築しているなという印象である。
★最後は1歩及ばず
アタランタは終了間際まではなんとか耐えたものの、最後は追いつかれ、直後に逆転を許してしまった。
逆転ゴールを演出したネイマールのムバッペへのパスはまさにワールドクラスで、ここしかないタイミングでパスであった。
最後までどうしてもネイマールは止めきれなかった。
多くのメデイアやファンが言っていることかもしれないが、クラブの規模が圧倒的に違う中でアタランタは本当によく奮闘した。
格上相手でも引き込まらず自分達のスタイルを貫いたのは非常によかった。
アタランタは来季もCLの出場権を獲得している。
この経験を経てさらにパワーアップするアタランタのサッカーを楽しみにしている。