斜めのランニングが有効な理由 バルサとマジョルカ試合のスアレスを見て
点を取れるストライカーはほぼ全員斜めのランニングが上手い。
俗に言うダイアナゴルランと呼ばれるものである。
その中でもバルセロナのルイス・スアレスの動きが抜群にうまい。
直近のマジョルカ戦でも途中出場から何度かチャンスを迎えていたが、そのほとんどが、斜めのランニングによるものが多い。
ストライカーがなぜ斜めのランニングが有効なのか、サイドの選手であれば直線的に走ることも多々ある。フォワード最短距離を走れる直線のランでも良さげな気もする。
というわけで今回は、正直今更感はあるが、なぜ斜めのランニングが有効なのかを紹介したいと思う。
★直線のランニング
プロのレベルでほとんどこんな場面は見ないが、直線に走った場合、ボールと味方と相手とゴールを同時に視野に入れることができない。
要するにトラップするには後ろを向く必要があり、ゴールや相手から一度目を切らないといけない。
また、最短距離でラインを突破できて一見その方が良いのではないかと思うが、逆に最短すぎる分、要求してからボールが出るまで時間が少なくて、オフサイドになる確率が非常に高い。
だから直線的なランニングでスルーパスをもらう動きはあり得ないのである。
★斜めのランニング
まず対応するディフェンスの視野外から走り出すことができて、先に加速することができる。
また、味方、ボール、相手、ゴールを同一視野に入れながらボールを受けることができるため、シュートまですぐに行くことができる。
シュートをダイレクトで打つ場合、角度を作ってボールを蹴ることができる。
直線ランニングの場合そもそもダイレクトで打つことができない。
さらに、直線ランニングと比べて、距離が長くなる分オフサイドの確率を減らすことができる。
走る角度によってはゴールが見えるとは限らないが、大事なのは味方ボールと相手が同一視野で見ることができること。
まとめると斜めのランニングは相手を横切る分オフサイドになりにくい、視野が確保できる、相手の視界外から加速できる3つのメリットがある。
スアレスは本当に試合中何回も斜めのランニングを繰り返して本当に勉強になる。
斜めのランニングが大事だということはわかっていても、なんでそれが有効なのかは意外と説明できないこともあるので、今回はお節介ではあるが、改めて考察して見ました。