守備の本質はどこを守るかじゃなくていかに守らなくていい場所を守らないか 守備下手な人の特徴
サッカーは身体能力自慢を集めて、その上で緻密な戦術で強固なブロックを作ったとしても、コートを11人で守るのは絶対不可能なスポーツである。
だからどこかしら強固にしようと思ったら、どこかが空いてしまう。
1番多い例で言えば前からハイプレスをかけようと思えば、背後のスペースが空いてしまうというのが共通認識ではあると思う。
サッカーは強い局面があると同時に弱い局面も存在しているよということである。
ただし今回書きたいのは、チームとしての戦術どうこうではなく、個人の守備の守り方についてである。
小学校の時によくマークを外すと怒られる。
守備の局面でマークをするのは当然であるし、ゴール前で相手をフリーにさせてしまうと即失点に繋がってしまう。
問題は、絶対にこない場面でもマークをしてしまうこと。
あるいは味方がコースを切っているのにさらにマークをしてしまうことである。
例えば自分がサイドバックをやっていて、味方のサイドハーフが縦のコースを切っているのに、相手のサイドハーフをマークをついてしまっているのは非常にまずい。
サイドだとそれがわかりやすいのでそこまで多くはないが、真ん中だとけっこう多い。
要はボールホルダーの位置や角度から自分がマークしている選手にボールが出ないのにマークを離さないというのが多いということ。
味方のディフェンス状況に関わらず、そもそも相手の選手の足元が下手だったり、視野が狭い選手であれば、マークを外してもいい場面はある。
これは別にマークに限らずスペースにしても同じである。
例えば相手がサイドのスペースを使ってこないのに一生懸命サイドのスペースを埋める必要はない。
で、タイトルの守備が下手な人の特徴は、がむしゃらにはやるけど、あんまり意味がないところを消していることが多い。
相手の能力やスタイルによって出せるコースや出したいコースはだいたい決まっている。
にも関わらず愚直にマークに行くのはよろしくない。
大前提としてサッカーコートは空きスペースだらけだから絶対完璧には守れない。
その上でいかに余計なところを守ることに人員を割かないか。
その延長にいわゆる気が利く守備がくる。
気が利く守備というのは相手が出したいところをしれっと埋めてくる選手である。
守る必要があるところを考えている選手である。
というわけで、どうせこないところを守る必要はないということ。
それでそのマークの人にボールが渡って失点したらどうするかだが、それは単純にその人にボールが行くかもしれないという読みが足りないだけだと思う。