ウルブズの強さを支える堅守について考察
今ウルブズことヴァーハンプトンが熱い。
プレミアリーグに関しては1月のリバプール戦以来負けておらず、中断明けも3連勝を達成している。
その強さを支えているのが何より守備の堅さだ。
直近のアストンビラとのダービーでもクリーンシート達成し、中断前から合わせて4試合連続のクリーンシートとなっている。
ウルブズの守備はただドン引きして自陣に引きこもるだけでなはないく、ちゃんとした要因がしっかりとあったので、今回はそのウルブズの守備の何が優れているかを考察していきたいと思う。
★ほぼ固定のメンバー
直近のアストンビラとの試合のメンバーが上記の図である。
ジョタのところがトラオレになるかどうかで基本的にはほぼこのメンバーである。
システムも序盤は3−4−2−1であったが、ここ最近は中央を3枚にした3−1−3−2での形になっている。
★スペースを消す最終ラインと中盤3枚の距離間
ウルブズの守備のポイントとして、ウイングバックが最終ラインに降りて5バックを形成し、スペースを消すことである。
そのため中盤の横幅を3枚で守る必要があるが、その距離間が非常に絶妙である。
★ネベスの絶妙なコース消し
サイドにボールが入った時に寄せることが1番多いのがインサイドハーフである。
そもそもピッチの横幅を3人で守るのは非常に難しい。
だいたいファーストプレスが遅れるか、他の選手が連動しきれなくてパスコースが空いてしまうかである。
3センターあるあるでスライドが遅いとこんな感じになる。
ただウルブズの場合は違う。
例えば左サイドの場合、モウチーニョがサイドに寄せた時にネベスがすかさずスライドするため、コースが空かない。
また、それに連動して、デンドンケルもスライドするので中盤の三角形を保てている。
ポイントはネベスがモウチーニョと横並びにならずに角度のあるポジションどりをしていること。
この嫌らしいコース切りがあるからこそ、縦パスが中々入らないというわけである。
★気が利くウイングバックとそれに連動する最終ライン
中盤のスライドがどれだけ速かったとしても場合によっては遅れる時があるそんな時気が利くウイングバックの存在が非常に助かる。
インサイドハーフが遅れる時は即座にウイングバックが前に出てくる。
この時のタイミングが非常に絶妙。
恐らくボールが入る前からインサイドハーフのポジションを確認しているのだろう。
あるいは最初から場所によってウイングバックが出るという取り決めがあるかどうか。
また、それに連動して最終ラインもスライドできているのも地味に効いている。
ウイングバックがサイドを塞ぐこともあるので、インサイドハーフは中をケアして強固なブロックを維持できている。
★守備意識の高い前線
で結局守備の強いチームは全員が守備をするということで、ウルブズも例外なく前線が守備をする。
特に効いているのが、インサイドハーフとウイングバックが出れない位置へのプレスである。
ウルブズの2トップのは真ん中を消すのが1番のタスクではあるが、サイドが空いてる時にはプレスにくる。
結果、真ん中を空けずにすむ。
まとめると、ウルブズの守備は、的確に埋めるところを埋めて、穴になりそうなところは効率よく埋めるという流れである。
その一連のメカニズムが堅守を支えていると思っている。
そんな感じでウルブズの堅守の話でした。