パサーとゲームメーカーの違い
サッカーでよく使われる表現であるが意外と違いって何って聞かれると難しい。
単純にパサーはパスが上手い人という認識で良いと思う。
パスが上手いもいろいろあって、フィードが上手いやショートパスが上手いとった感じであるが、それらを組み合わせて的確に繰り出せるかどうかが重要になってくる。
ただそれを行うにはそもそもキックの精度が大前提で必要なのでやはりパサーイコールパスが上手い人という認識で問題ないと思う。
で本題であるゲームメーカーとの違いである。
直訳するとゲームを作る人。要は試合を組み立てる選手のことである。
なんとなく試合を組み立てる人はパスが上手いというイメージがあってほぼ同じ意味として捉えがちである。
ただ個人的にはゲームを作るのとパスが上手いのは全く別の話であると思っている。
ゲームを作るというのはどういうことかと言うと、非常に難しいし曖昧だけど個人的には局面をを自分の思惑通り動かすことだと思っている。
例えば、自分がパスを出すことによって相手が食いついてきてその裏のスペースが空くという先の展開が見えている人はゲームメークができるなと思う。
要するに自分がパスを出して、その受け手がどのようにプレーするかまで見えていれば、それはもうパサーではないのかなと思う。
先の展開を見えてるかどうかがパサーとゲームメーカーの違いであると思う。
例えばめちゃくちゃパスが上手くて、際どいところにバシバシ通せてたとしても味方が次のプレーにつながってなければただのパスが上手い人になってしまう。
逆に一見なんでもない横パスでもそれを行うことによって相手をスライドさせたり、味方の角度を作ったりする狙いがあったとすれば、先の展開が見えているのでゲームメークしてるのかなと思う。
結果的に何が言いたいかと言えば、パサーとゲームメーカーの違いを説明できる必要性は全くないし、そもそもそんなことはどうでもいい。
ただし試合中ゲームを動かしてる人は目に見えて上手いパスを通してるとは限らないということ。
一見地味だがしれっと試合を動かしてる人はいるということ。
そしてその選手は一歩先の局面が見えているということを知ってもらって、今後そういう選手を評価してほしいなと切実に思う。
ちなみに遠藤保仁はパスも上手いしゲームメークも抜群である。