ドルムントVSシャルケ シャルケの数的同数の守備がまずかった件
各国より一足速くドイツブンデスリーガが再開したので、スカパーに登録し早速ドルトムントVSシャルケを早速観戦。
細かいレビューはNOTEの方に書いたのでこのブログでは一部を切り取って書きたいと思います
note.comhttps://note.com/isihii/n/n916531243a9e
★スタメン
見て分かる通り両者ともに3−4−2ー1のシステムを運用しており、完全なミラーゲームになっているわけだが、基本的にサッカーの試合ではシステムが相手と同じの場合は噛み合わない。
守備は基本的にディフェンスラインが数的優位になることが望ましいので故に同システムは噛み合わないのである。
このシステムだと最終ラインが3枚に対して相手の前線も3枚で数的同数になるのでそこをどう抑えるかがポイントになってくる。
★狙われた隙間
今回のテーマであるシャルケの守備のやり方がこちら。
ドルトムントの前線3枚をセンターバックが迎撃する戦法である。
というよりは中盤と最終ラインの間のスペースが空いていたためそこを狙われてしまったという方が正しい。
なぜ空いてしまったかというと、低い位置に降りていくドルトムントの両ボランチに、シャルケの両ボランチがついていったから。
おそらくシャルケは前からはめていこうという狙いがあったかもしれない。
そもそも前線のラマンの中盤へのコースの切り方がイケてなかったから中盤が出ざるを得なかったというのもある。
★センターバックが迎撃した結果
これが1点目の失点の場面である。
ピシュチェクから縦パスを受けたのがブラントで、ナスタシッチがそこを潰しにいく。
その裏のスペースに走り込んだアザールにブラントがフリックし、最後はアザールのクロスからハーランドが触って決められた形である。
センターバックが潰しにきた裏のスペースが空くことをドルトムントが共通理解していた結果である。
これを防ぐには3パターン考えられる。
①アリがハーフスペースをしっかりきる
②セルダルが前に喰いつかないで、中央のスペースを埋める。
③ウイングバックのオツィプカがハキミに喰いつかず最終ラインをカバーできる位置に入る。
おそらくピシュチェクが縦パスを出した時の位置だとアリが外側にいるので、ハキミに2度追いさせて、オツィプカがスペースを埋めるのがいいかと思う。
これだけスペースがある状態で、しかも戦術理解力が高いドルトムントの前線相手に数的同数で守るのは難しい。
ましてや中断明けでコンディションが整わない中で無理がきかない状態である。
そういう意味でシャルケの守備のリスク管理の約束事ができてなかったというのがこの試合の勝負のポイントであった。
それを試合勘も鈍っている中でしっかり攻めていけたドルトムントはさすがであった。
再スタートを切るダービーで勝てたことは逆転優勝に向けて大きな弾みになるに違いない。
そんなわけで数的同数で守るのは非常に無謀であるということが改めてわかった試合であった。