しっかり首を振っているのにパスコースが見つけられない人
ビルドアップが苦手な人やパスが下手な人がよく言われるのが、「ボールをもらう前に周り見ろ!」ってこと。
僕も高校時代はビルドアップが超絶苦手でよく監督から怒られていた。
周りを見ろと言われてたからボールをもらう前にかなり首を振っていた。しかし当時の僕は何も見えなかった。
もし同じように周りを見てるのにフリーの選手が見つけられないと悩んででいる人はぜひ読んでいただきたい。
で、話を戻して、高校時代の自分はなぜ視野が狭かったかだが、見ようとしてたものが悪かった。
いきなりだが、信号機の色の順番を答えろと言われてパッと答えられるだろうか。
普段見てるはずだが、意外と答えられないものである。
何が言いたいかというと、人間は意識してピント合わせないと意外と見えていないということ。
これはサッカーで周りを見るときと同じである。
私はただ首を動かしていただけで、出したい選手や出したい選手をスペースを見ていなかった。
要するにどこを見ようか決めていていなかった。
ピッチを1つの絵としてみており、水中にいるかのようなぼやっとした視野であったのだ。
なんとなく周りを見ていてもフリーな選手を見つけるのは非常に難しい。
まずはチームで誰がフリーになれる確率が高いのかを把握することだ。
それはその選手の器量もあるし、戦術や相手のシステムの状況によって変わってくる。
その上で誰に出したいか、どこに出したいかをピントを絞って見る。もしそれがダメだったら他の選択肢を使う。
だから選択肢は2つ以上あるのが望ましい。
とりあえずピッチ全体でどこに出そうかなはダメだということ。
ピントを絞って見てみると、フリーになっていなくても意外とパスを出せるタイミングがあったりする。
それが広角レンズだと見逃してしまうことがあるというわけである。
今日言いたかったのは、ボールをもらう前に周りを見とくと言うのは出したい場所がどうなっているかチェックするものだということでピントを絞って探すということ。
ちなみにトラップする直前に一瞬首を振って確認するというプレーは小学生でも知っていることだが、あの一瞬でパスコースを探すのは不可能である。
あれはなんのためにやっているかというと、相手と自分の距離を確かめているのである。
あのプレーを「ボールをもらう前に周りをみること」と勘違いしていると一生パス回しに参加できないので注意願いたい。
自分はちなみに勘違いしてた選手の1人です。
こんな当たり前のことを大学のサッカー部に入るまで分かっていなかったのは非常に痛いしもっと早く知りたかった。
こんな感じでサッカーに対して勘違いしてたりするヤングプレーヤーは他にも絶対いると思うので、細かいプレーを言語化出来る人はどんどんしてほしいなと思う。