ポジショナルフットボール教典の感想 戦術はサッカーの一部でしかないなという話
内容を説明するのがめんどくさいのでこれ。
言わずと知れたグアルディオラのポジショナルフットボールについて事細かく記載されている。
サッカーの戦術勉強したい人には至高の作品である。
で僕個人の感想としては、1番深いと感じたのは後書き。
後書きはその本についての解説だったりぶちゃっけ話だったり、作者の本音だったりを聞けたりするところで、僕は割と本編よりも好きだったりする。
そんな後書きに何が書かれていたかというと、散々戦術について語った後に、19/20シーズンのマンチェスター・シティはレスター戦のコンパニのスーパーミドルがあったから優勝できたということ。
きっちり戦術を遂行していたとしても勝負を決めるのは個の力だという見方もできるが、そもそもサッカーは戦術以外の要素がほとんどだということを言いたいのかなと感じた。
それをゴリゴリの戦術文書で語っているのが非常に深い。
サッカー不確定な要素が多すぎて戦術でコントロールできる部分が少ないということ。
サッカーを知るイコール戦術を極めることではないということ。
というのを踏まえてよく言われる戦術のない監督イコール無能みたいななのも個人的には違うと思う。
戦術は大事だがそれが全てではないと考えさせられた本でしたね。