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北海道コンサドーレ札幌VS川崎フロンターレ 感想 序盤の引き込みマンツーマンは良かったけど圧に屈したコンサドーレ

 北海道コンサドーレ札幌川崎フロンターレが15日の14時から行われ、1−6で川崎フロンターレが勝利した試合である。

 

8連勝中と首位を快走するフロンターレに対して序盤はコンサドーレも良い試合の入り方をしてもしかしたら行けるかなと淡い期待を抱いたのも事実である。

 

ただし、それも束の間でフロンターレは悪いなりにも要所を締めて、セットプレイから先制し流れを掴むと、後半一気に圧を強めて試合を決めにかかるという強いチームの典型的な勝ち方を見せられた格好になった。

 

今回はそんなコンサドーレフロンターレの試合を、コンサドーレ目線で振り返っていきたいと思う。

 

★前がかりになりすぎないマンツーマン

 

両チームのスタメンはこちら

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序盤は先程も書いたように、コンサドーレがペースを握ることになるが、それはお馴染みのマンツーマンディフェンスがはまっていたことが要因である。

 

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形としては前3人が中央を封鎖して、センターバックの持ち運びを牽制、ポイントとしてはあまりハイプレスになりすぎずにある程度自陣に引き込むことで、マンツーマンにありがちな広大なスペースを使われることをケアした狙いである。

 

ある程度選択肢を限定した引き込む型のマンツーマンディフェンスは今後も相手によっては使い分けていければ面白いと思う。

後は宮澤のダミアンの潰しが非常に効いていたのも見逃せない。

 

攻撃面に関して言えば、フロンターレが前からそこまでかけてこないこともあり、割と安定した配給ができていた。菅とルーカスが高い位置をとることでフロンターレの最終ラインが後ろに引っ張られ、結果中盤の背後のスペースをチャナティップ、駒井が使えていたことも序盤良かった要因の一つである。

 

★流れを変えたセットプレイ

 

で、良い状態ではあったが、一瞬の隙を突かれセットプレイから車屋に決められてしまう。

この場面完全に進藤が被っており、防げない失点ではなかったのが痛い。

 

この先制点でフロンターレは前への勢いを強め、特にインサイドハーフも積極的に前プレに加ってきた印象を受けた。

 

後半フロンターレは田中碧、三苫を投入してさらにギアを上げてくる。

面白かったのは普段は田中がアンカーで出場して途中から守田が入る時は守田がインサイドハーフに入るが、その逆の交代の時はポジションを変えず、そのまま田中をインサイドハーフに入れたことである。

 

フロンターレの選手1人1人が様々な役割ができ、戦術的バリエーションが豊富な証拠である。

 

そこから川崎のハイプレスを交わせなくなったのが勝負の最大のポイントであった。

 

中盤への縦パスがことごとく引っかかりカウンターを受けてしまった。

相手が前がかりに来た時にそれを察知して、どれだけ判断の速さを上げれるかが今後の課題になりそうである。

 

追加点を許した後は、コンサドーレは左右のセンターバックに変えて中野とロペスを投入する荒技に出たのでかなりオープンな展開になるがそこは致し方ない。

 

ただしフロンターレはカウンターを受けそうな場面で守田がことごとく時間を稼ぐプレーをしフィルターになっていたのに対し、コンサドーレはフィルターが効かずフィニッシュまで行かれることが多かった。

 

前がかりに行く以上カウンターの芽を摘むプレーは必ず必要で、そこも向上の余地があると思う。

 

まとめると、ハイプレスを受けた時のいなしと、カウンターのフィルターが必要だったな個人的に感じた試合であった。