サッカー 守備について適当に語るブログ

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モウリーニョと左利きキーパー

 強いチームには必ず優秀なキーパーがいる。

モウリーニョのチームも例外ではなく、タイトルを取る時は必ず世界有数のキーパーを要している。しかしどういうわけか、左利きが多い。

フットボールにおける左利きは全体の約1割と言われている。その中でキーパーとなると相当確率が低い。にもかかわらず、モウリーニョが指揮するチームの大半が左利きというのは驚きである。

初めて世界的に名前が売れたポルト時代の正ゴールキーパーV・バイーアは右利きであるため、この法則は当てはまらない。ただここから怒涛のレフティラッシュが続く。

次のチームチェルシーでは、モウリーニョと一緒に加入した左利きのチェフがゴール守る事になる。04/05シーズンは年間を通して、15失点と圧倒的な堅守を誇りプレミアリーグを制覇。その次のシーズンも優勝しプレミアリーグ2連覇となる。その次の06/07シーズンは優勝を逃す訳だが、このシーズンは10月にチェフが頭部を負傷し、シーズンのほとんどは右利きのクディチーニがゴールを守っていた。

 

チェルシーの次はインテルでは元々左利きのジュリオ・セザールがゴール守っており、モウリーニョはそのまま彼を起用することになる。インテルには2年間在籍し、リーグ2連覇とモウリーニョ自身2度目となるCL制覇を達成する。

 

インテルの後はレアル・マドリーの象徴であったまたまた左利きのカシージャスとともに仕事をすることになる。1年目こそ全盛期を謳歌していてペップバルサの前にリーグを逃すことになるが、(それでもコパではバルサを破り優勝している。)モウリーニョの真骨頂2年目では勝ち点を100の大台に乗せて優勝する。三年目はリーグもCLもコパも主要タイトルを逃すが、このときはカシージャスはスタメンを外されていた。(順番的にはチームの成績が悪くて外されてるの、カシージャスがいなかったから勝てなかったというわけではない)チェルシー時代のチェフの時と同じで、キーパーが左利きではない時の成績は良くない。

 

レアルの後は、チェルシーに帰還しチェフとまた再開するが、一年目は優勝を逃すことになる。そこで2年目はクルトワアトレティコからレンタルバックし、そのままゴールを守ることになり、リーグの覇権を奪回することに成功する。クルトワも左利きである。しかも今回はチェフとの合わせ技である。ここまでくると左利きキーパーのジンクスの強さに驚かされる。

 

チェルシーの後はマンチェスターユナイテッドの監督に就任するが、そこでは右利きのデ・ヘアが正ゴールキーパーとして君臨することになる。一年目はELこそ制覇するが、リーグ戦は6位、2年目は2位に食い込むが、優勝したシティに勝ち点19も差をつけられてしまう。結局三年目に途中で解任されてしまう。ゴールを守っていたデ・ヘア事態はは非常に大活躍していたし、むしろモウリーニョユナイテッドの中で一番奮闘していたと言っても過言ではない。それでも主要なタイトルを取ることができなかった。ポルトの時がそうであったように右利きのキーパーでタイトルが獲れないわけではない。しかし左利きキーパーだと必ずタイトルが獲れているのも事実である。

 

現在モウリーニョが所属するトッテナムの正ゴールキーパーは左利きのロリスである。今シーズンリーグ戦を獲ることはほぼ不可能で、CLも敗退してしまったが、勝負はモウリーニョ得意の2年目である。左利きのキーパーと2年目という2つのジンクスが揃っている中で、これでも成績が悪いようであれば、いよいよモウリーニョの名声も落ちてしまう。そういう意味でも来シーズンのトッテナムモウリーニョに注目していきたいと思う。